インタビューを受ける加納さん

トラブルを”逆に楽しんで”、
面白いを追求する

制作局 クリエイティブ制作チーム加納 武司

ディレクターは最初の視聴者
ロケで感じた驚きをありのままVTRへ

インタビュー
YOUは何しに日本へ?

現在、メインで担当している番組は『YOUは何しに日本へ?』と、不定期で放送している『即今日話−今日の出来事だけのトークバトル−』という番組です。
『YOUは何しに日本へ?』ではチーフディレクターを務めていて、ロケに出ている時間が3割、編集や会議が7割という感じでしょうか。月に数回、成田空港と羽田空港でYOUを待ち続け、おもしろければ空港からそのまま一緒に付いて行く事もあります。当日にいきなり二泊三日の旅が始まる事も…
この番組は来日したYOUを通して、僕たち日本人が改めて「日本の魅力」を知る機会が多く、特にその”発見感”を大事に制作しています。その発見の仕方はYOUとディレクターの相性によって様々なので、特にディレクターの個性が出やすい番組だと思います。目の前のYOUに対して自分は何に驚くのか…自分を1人目の視聴者としてロケで感じた驚きを、ありのままVTRに表現するように心掛けています。収録の前日まで、何度も何度も会議をする事もあり、全員で「どうしたらもっと面白くなるか」をギリギリまで考えています。

空港ロケの様子
成田空港にて「Youは何しに日本へ?」のロケ中こんな感じで声を掛けています

あと1カット何か…
最後の最後までこだわる姿勢

インタビュー

一番思い出に残っている仕事は『うまい魚獲って秒で寿司!寿司職人100人が秋に食べてほしいBEST10』という番組のロケです。タイトル通り、魚を獲って「船上で秒で寿司にして食べる」という企画で、自分は新潟のノドグロを獲りに、品川庄司の庄司智春さんとミシュランを獲得した寿司職人さんと深夜から出航しました。
しかし、その日の日本海が大荒れで、全員が船酔いでダウンしてしまう事態に…揺れる船上でカメラマンの足をスタッフが抑えながら撮影する、言葉通り支え合いながらのロケでした。そんな過酷な状況で、唯一船酔いをしなかったのが庄司さんで、芸人さんの底力を感じました。
結果的にノドグロはたくさん釣れまして、最高の「秒で寿司」を完成できたのですが、そのロケで一番思い出に残っている場面が…夜中2時頃に全員が体力の限界を迎えまして、一度カメラを止めて仮眠を取ろうとなりました。その時に同行していた先輩のディレクターが「庄司さん!最後に懸垂するところだけ撮ってもいいですか?」と。夜中2時ですよ?僕にはその発想がなく、結果としてその懸垂のカットは、庄司さんだけが船上で元気な状況を表す「効くカット」になり、大変助けられました。どんなトラブルが起きても、それを逆手に取って面白くする、その姿勢がとても勉強になりました。
バラエティ制作は想定外の出来事が起きまくるので、その度に僕は「庄司さんの懸垂」を想い出して踏ん張っています。

理系学部・大学院からテレビ局へ就職

インタビュー

学生時代は理系の学部で、大学院まで進学しました。土木工学の研究を行っていたので、学んた事とテレビは全く関係ないです(笑)。ただ昔からバラエティ番組が好きで、特にコント番組はDVDをたまに買ったりしていました。そのDVDのメイキング映像が、初めて映像制作の裏側を感じた瞬間だった気がしますね。もちろんコント自体は面白いのですが、その現場で働いている人々がめちゃくちゃ楽しそうで、その現場の方がコントよりも面白く感じて、自分もそういう仕事をしてみたいと思いました。

大学院まで進学したものの、いざ「どこに就職したいか」を真剣に考えた際に、小さい頃に感じたバラエティ番組の制作が第一になりました。理系だからといって理系職に進む必要は全く無いと思います。

番組制作の楽しさは、自分の興味関心を真っ直ぐ実現できる事だと思います。自分が企画・演出した『即今日話−今日の出来事だけのトークバトル−』を4週連続で放送する機会を頂けた際に、後半を生放送でやりたいという提案をしました。深夜の生放送はリスクがあると多方面から心配の声が上がりましたが…制作の上長が「何かあれば責任は取るから頑張ってやってみろ!」と背中を押してくれました。やりたい事に対して親身に支えてくださる方々がたくさんいる環境がテレビ東京の良さだと改めて感じました。

即今日話

志望のきっかけは些細でも何でもOK、やりたい事をたくさんぶつけにきてください!