2012/12/13

エコプロダクツ2012 ステージ報告
「作る人も食べる人も幸せにする持続可能な米づくり」

日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2012」が、12/13~12/15、東京ビッグサイトで開催されました。
テレビ東京では、お馴染みのグルメ番組で環境や食文化の大切さを伝えることで、より良い社会づくりに貢献しています。たとえば、番組で見たグルメをホームページでお取り寄せできる「虎ノ門市場」では、安心・安全にこだわる生産者の方を番組でとりあげることで応援し、本当に美味しいものだけを紹介しています。
そこで、CSRの一環でエコプロダクツに参加し、番組でも応援している米づくりの名人・遠藤五一さんをゲストに『作る人も食べる人も幸せにする持続可能な米づくり』というテーマでトークショーを展開しました。

エコプロダクツ
「環境コミュニケーションステージ」

朝一番のステージにもかかわらず
関心の高い方が聞きに来てくれました

遠藤さんは、日本一おいしい米を競うコンクール「全国米・食味分析鑑定コンクール」で4年連続金賞に輝き、ダイヤモンド褒賞を受賞した米づくりの匠です。農薬や化学肥料が生態系に悪影響を与えていることを知り「身体と自然環境に対して安心・安全なお米をつくろう」と、 25年以上にわたり無農薬米・有機栽培に取り組んできました。トークショーではまず遠藤さんの米づくりの様子を動画で紹介。その後、滝井礼乃アナの司会でトークが進行されました。

司会進行は滝井礼乃アナウンサー

遠藤さんのお米がおいしい理由

米づくりに欠かせないのが気候に加えて"水と土"。水は、清らかな山の清流を田んぼに引き込んでいます。土づくりにもこだわっており、農薬の使用は除草剤一度きりなので、土の中で微生物が繁殖し、健康な土壌が守られます。さらにミネラル豊富な天然の鉱石を混ぜることで、安心・安全に加えて機能性(栄養価)を高めています。都会を中心に一人でご飯を食べる人が増えていることから、冷めてもおいしいお米をつくるなど、マーケティングも取り入れています。

大切にしていること「共生」

あらゆる業界に当てはまることで、農業にとっては自然を壊さないという「約束」を守ること。そのために無駄を省いて貴重な資源を有効活用し、「循環型の農業」を実践しています。

持続可能な農業

これまでの農業は世襲だけで続けてきたため、後継者が育ちにくい環境にありました。今年の生産で得た利益で来年の米が生産できる「再生産」が可能な農家を増やすこと、農家が自立することで後継者が増えます。最近は山形県でもIターン者や就農者が増え、少しずつやりがいのある農業が脚光を浴び始めています。また、食育を通じて食べ物や農業の大切さを広めることも、就農者を増やすことにつながります。

農作業の様子(『虎ノ門市場』より)

ノウハウと技術の継承

環境を守り、日本の稲作文化を次の世代に引き継いでいくためには、取り組む人が一人では広がらず、志のある生産者を全国に点のようにつくりその人が中心になって地域に普及していき、やがて線や環となることをめざしています。
そのために、全国を飛び回って講演会をするなど、生産者の育成に力を入れています。

遠藤さんが無農薬米・有機栽培を始めたのは25年以上前のことで、その頃は"変わり者"扱いされたそうです。それでも取り組んだきっかけは、家族の健康のためだと言います。安心・安全な米づくりはブランド米や地域の活性化にもつながり、「作る人も食べる人も幸せにする持続可能な米づくり」はますます広がりつつあります。これを点から線、環に育てるとき「都会では消費というかたちでこの環に入ってほしい」というメッセージが印象に残りました。食べ物や農業の大切さを家族や身近な人と話し合うことで、日本の食文化の継承につながります。これからもそのきっかけづくりができればと思いました。

技術やノウハウを継承(『虎ノ門市場』より)