ごあいさつ

吉次弘志 グローバルIPメディアへ 「CaaS」戦略を本格起動

皆さまにおかれましては、平素よりテレビ東京グループに対して格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。
代表取締役社長の吉次弘志です。

テレビ東京グループの2025年度の連結売上高は前年同期比5.8%増の1649億円、営業利益は同46.4%増の114億円と好調に推移しました。放送事業が堅調に推移したことに加え、アニメや配信といった「第1成長エンジン」が業績を力強く牽引しました。こうした収益力の向上を踏まえ、配当性向の目標を35%に引き上げるとともに、総還元性向40%程度を目指し、機動的な株主還元に努めてまいります。

我々が長期ビジョン「テレ東VISION2035」で掲げるのは、既存の枠組みを超越した「グローバルIPメディア」への進化です。その実現の要として本年度よりコンテンツやIPを起点にあらゆるメディアへ広角展開する「CaaS(Contents as a Service)」戦略を本格起動いたしました。新設した「CaaS・IP推進会議」のもと、基幹IP「NARUTO/BORUTO」の海外展開再加速や次世代IPの開発に注力いたします。同時に「テレ東BIZ」「シナぷしゅ」「FAST」の「第2成長エンジン」への集中投資と全社横断的な立体展開を図り、飛躍を目指します。

2026年度は「カンブリア宮殿」のリニューアルや新番組「モーサテサタデー」の始動など、強みである経済報道の質をさらに研ぎ澄まします。加えて、eスポーツやデジタル領域での戦略的提携により「テレ東経済圏」を拡大していく方針です。また、「AI推進会議」のもとで労働時間の大幅な短縮とクリエイティブの強化を両立させるほか、抜本的な人事改革を通じて「属人から組織へ」と人的資本の底上げを図ります。

放送局の社会的責任が厳しく問われるなか、環境問題においてもCO₂排出量の実質ゼロ継続やブルーカーボン事業への貢献など脱炭素経営を一歩進めるほか、「ウェルビーイング」をサステナビリティ活動の新たなコンセプトに据え、社会全体の多幸感向上に貢献していきます。

中東情勢の緊迫化や、フェイクニュースが人々の日常を揺るがす不透明な時代においてこそ、正確かつ客観的な情報をお届けする報道メディアの真価が問われています。「心を温かく、時に熱く。一人ひとりに深く届け、ちょっといい明日へ。」のパーパスを胸に、グループ一丸となって中期経営計画を着実に実行してまいります。

グローバルIPメディアへの進化という「第4の創業」に向け、新たな次元へと歩みを加速するテレビ東京グループに、引き続き変わらぬご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます 。

代表取締役社長
吉次 弘志